2012年06月19日
建築士試験受験者のための 構造力学解説!⑥
今回は断面の性質を解説します。
まずは基本的な式を覚えましょう。
断面一次モーメント(断面図形の図心の位置を求めるため)

Sx = A × y
(断面一次モーメント)=(断面積)×(考える軸からその断面の図心までの距離)
断面二次モーメント(部材の変形の大小、たわみ、座屈を求めるため)

Iⅹ=bh³/12 (図心を通る軸についての断面二次モーメント)
Ix = Ix + A × y0² (図心を通らない軸の断面二次モーメント)
(図心を通らない軸の断面二次モーメント)=(図心を通る軸についての断面二次モーメント)×(断面積)×(図心と軸の距離の2乗)
断面係数(曲げ強さ)

Zⅹ=bh²/6(図心を通る軸についての断面係数)
上記の式を覚える!
問題5

X軸の断面二次モーメント

Ix1 - Ix2 = Ix
Ix=Ix1 - Ix2
Ix1=3L(3L)³/12=3L×27L³/12=81L⁴/12

Ix2=L(3L)³/12=L×27L³/12=27L⁴/12

Ix=Ix1 - Ix2 より
81L⁴/12 - 27L⁴/12=54L⁴/12

Y軸の断面二次モーメント

Iy1 - Iy2 = Iy
Iy=Iy1 - Iy2
Iy1=3L(3L)³/12=3L×27L³/12=81L⁴/12

Iy2=3L(L)³/12=3L×L³/12=3L⁴/12

Iy=Iy1- Iy2 より
81L⁴/12 - 3L⁴/12 = 78L⁴/12

断面二次モーメントの差
Iy-Ix (絶対値 ここでは大きな方から小さい方を引く)
=78L⁴/12-54L⁴/12 = 24L⁴/12=2L⁴

よって ④
建築士試験ではここ数年、断面二次モーメントの問題が多く出題されています。この問題の解説ように、どの軸の断面二次モーメントを求めるのか正確に把握しましょう。軸の向きをかえればわかり易くなります。
断面係数などの他の式も覚えて、特に基礎的な問題には対応できるようにしましょう。
次回は座屈の解説です。
まずは基本的な式を覚えましょう。
断面一次モーメント(断面図形の図心の位置を求めるため)

Sx = A × y
(断面一次モーメント)=(断面積)×(考える軸からその断面の図心までの距離)
断面二次モーメント(部材の変形の大小、たわみ、座屈を求めるため)

Iⅹ=bh³/12 (図心を通る軸についての断面二次モーメント)
Ix = Ix + A × y0² (図心を通らない軸の断面二次モーメント)
(図心を通らない軸の断面二次モーメント)=(図心を通る軸についての断面二次モーメント)×(断面積)×(図心と軸の距離の2乗)
断面係数(曲げ強さ)

Zⅹ=bh²/6(図心を通る軸についての断面係数)
上記の式を覚える!
問題5

X軸の断面二次モーメント

Ix1 - Ix2 = Ix
Ix=Ix1 - Ix2
Ix1=3L(3L)³/12=3L×27L³/12=81L⁴/12

Ix2=L(3L)³/12=L×27L³/12=27L⁴/12

Ix=Ix1 - Ix2 より
81L⁴/12 - 27L⁴/12=54L⁴/12

Y軸の断面二次モーメント

Iy1 - Iy2 = Iy
Iy=Iy1 - Iy2
Iy1=3L(3L)³/12=3L×27L³/12=81L⁴/12

Iy2=3L(L)³/12=3L×L³/12=3L⁴/12

Iy=Iy1- Iy2 より
81L⁴/12 - 3L⁴/12 = 78L⁴/12

断面二次モーメントの差
Iy-Ix (絶対値 ここでは大きな方から小さい方を引く)
=78L⁴/12-54L⁴/12 = 24L⁴/12=2L⁴

よって ④
建築士試験ではここ数年、断面二次モーメントの問題が多く出題されています。この問題の解説ように、どの軸の断面二次モーメントを求めるのか正確に把握しましょう。軸の向きをかえればわかり易くなります。
断面係数などの他の式も覚えて、特に基礎的な問題には対応できるようにしましょう。
次回は座屈の解説です。
Posted by 平良和繁一級建築士事務所 at 12:51│Comments(0)
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